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「お願い事」子どもや夫へに聞いてもらうためにどうするか

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子どもやパートナーに

家事や育児を手伝ってほしいときに、

効果的な声かけについて書きたいと思います。

 

それは相手に対して

  1. 開始動機づけ
  2. 継続動機づけ

を意識して話をするということです。

 

これはどういったことか、それぞれを細かく見ていきたいと思います。

 

開始動機づけ

「開始動機」には、つぎのようなものが含まれます。たとえば、次のようなモノ・コトです。

  1. 報酬を与える
  2. ほめる
  3. 感謝を伝える

この開始動機を刺激するには、

報酬のようなモノを与えるものと、喜びや感謝の気持ちを伝えるコトの2パターンがあります。

 
継続動機づけ

さて、続いて「継続動機」です。

たとえば、次のような感覚を得られるということです。

  1. 工夫感
  2. 役立ち感
  3. 成長感

こちらは、なにかモノ・コトを与えてもらうというよりは、

その実施者自身が、自分のした工夫がうまくいったことや、

他者へ役立った感覚。あるいはそれによって自分自身が成長できた感覚が重要です。

 

何かを頼む際に、

開始動機は、子どもや夫に限らず、すべての人間が、あらたな活動を起こす際に

とても重要な要素ですが、それだけでは活動は継続しません。

 

つぎに如何にして継続動機をもつことができるのかで

それが習慣化していくかどうかが決まります。

 

子どもの場合、

たとえば、学校現場で想像してみてください。

 

当番(掃除)と係(飼育)があるとしましょう。

前者の当番は当番は、「やってあたりまえ」のことを順番に入れ替わりながら行うものです。この当番は、いやでもじきに順番が回ってきます。この番がまわってくると、その人はいかにサボろうかと考えがちです。

 

一方で、後者の係は、基本的には自分の希望を聞き取り担当をします。

ここには、自分がやったことの成果が、その飼育されたいきものが元気かどうか、あるいは先生からの褒め言葉などで報われていきます。

そうすると、誰に言われるでもなく、餌やりが習慣化していきます。

 

これらを家事に置き換えると

子どもに宿題をしてもらいたい、

夫に家事をしてもらいたい場面がありますよね。

 

これらの動機づけを家事に置き換えると、どうでしょう。

子どもやパートナーに掃除などをお願いしてみましょう。

 

まずは、小さなもので構わないので、

普通に家事をお願いしてみましょう。

 

手伝ってくれたならば次に報酬や感謝を言葉にしてみましょう。報酬はお金ではなくとも、お菓子やジュース、ビールなどでも構いません。褒められたり感謝されて嫌な気になる人はいませんから。

 

するとまた次の手伝いをしてくれる機会が訪れます。

その際は、開始動機に加えて、継続動機である、工夫や成長要素を子どもの場合はゲーム感覚で盛り込んで見てください。

大人の場合は、家族にとって「役立っている」ことを言葉で伝えてもらえれば良いと思います。

 

心理学的「正の強化」と「負の強化」

心理学的には、こうしたことを「強化」

と呼びます。

強化 - Wikipedia

 

しかし気をつけなければいけないのは

この「強化」には「正の強化」と「負の強化」があり、間違って「負の強化」をしないことです。

 

正の強化とは

ようは、好ましい行動を褒めるということです。今回の話はこちらの強化の話です。

負の強化とは

こちらは、好ましくない行動を罰するということです。社会的に悪いことをした場合は罰することが必要です。

しかし、家庭内の些細なことで負の強化を続けてしまうと、子どもやパートナーの自己肯定感までもを傷つけてしまう場合があります。

そうすると、その人自身の「やる気」や「継続力」にも悪影響を与えかねません。

 

子どもやパートナーに家事を手伝ってもらいたい場合は、「正の強化」である

  1. 開始動機づけ
  2. 継続動機づけ

に注目しながら、効果的に声かけをしてみてください。

そうできると、お互いに良い気持ちで、家事を進めることができると思います。

 

それでは。