過激的なタイトルと同時に、内容はとても考えさせられました。「DV被害者になることが、子どもへの加害になる?(yahooニュースより)」
「DV被害者になることが、子どもへの加害になる?(yahooニュースより)」
要約すると、DVに被害者は、同時に子どもへの面前DVを防げなかった、(養育能力の不足した)虐待加害者になってしまう、という内容です。
少し長いのですが、引用します。
はなえさんの場合は、タイミングが最悪でした。はなえさんは、夫の酷い暴力は子どものためにならないと考えて、なんとか離婚する計画を実行にうつしたところだったのです。夫がかかわっていた犯罪で有罪にするため、はなえさんは警察に協力し、警察の要請で普通に暮らしているふりをしていたところでした。
そんなところに児童相談所が突然電話をかけてきたので、はなえさんは動転してしまいました。いま、児童相談所に踏み込まれたら、警察の計画が台無しになってしまう。焦ったはなえさんは、児童相談所の訪問をいらないといって電話を切ってしまったのです」。
それは面倒を呼び込みそうな気が、日本に住む私でもする。
「そうです。児童相談所は突然、はなえさんたちの家に押しかけてきました。そして、あまりの事態にびっくりしているはなえさんを、適切に『子どもを保護』することができない『無能な親』だとみなしました。はなえさんは気を取り直して、覆面捜査官に電話をして、児童相談所が連れてきた警察官(児童虐待班)に、DVがあることを含め、説明してもらいました。
しかし、児童相談所は聞く耳をもたなかったのです。『はなえさんと子どもは、友人宅に逃げたほうがいい』と騙し、児童相談所の指示通りにはなえさんが電話をかけている隙に、子どもは攫うように連れ去られてしまいました」。
子どもは一時的に里親に養育されたが、「お母さんのもとへと帰りたい」と泣き叫び、5日後にははなえさんの元へと返された。しかし、いきなり大人に踏み込まれ、だまし討ちのようにお母さんと引き離され、知らない人のもとへと連れ去られ、お母さんにも会わせてもらえなかった経験は、何年も回復しない深刻なトラウマを植え付けてしまったのだという。そしてはなえさん自身も、なぜ児相に通報させたのかと、また夫から暴力を振るわれてしまった。
DV被害者は子どもへの加害者か?
「はなえさんは、実際にはDVの被害者なのですが、面前DVなどから『子どもを保護できなかった加害者』であるとみなされてしまっています。こういう問題が、アメリカでは深刻になっています」。
日本でも同様のことが起こっていると思います。
養育能力を疑われた親は、同時に虐待の加害者という眼差しを向けられます。
このことについては、さらに考えを深めていきたいものです。