子どもの反抗的態度と成長の境目。追い詰めず、寛容な態度で接してほしい。
女子も男子も小学校高学年くらいから親への反抗的態度、いわゆる「反抗期」になる時期だと思います。
反抗期では、子の親に対する反抗的態度を問題視することが多いのですが、視点を変えると、子が成長を見せているというふうに捉えることができます。
これまでは親に対して心理的な距離が近かった子が、初めて親と心理的な距離がとれるようになるということでもあります。
心理的な距離がとれるようになり、親のことを「相対化」することによって、親との違いを認識し、子どもは、自分という人間の輪郭を捉え直すことができます。
この「相対化」ができる力は大人になる家庭でとても重要なちからです。
この時はじめて、親に対して違和感を持つことになります。
親が子どものこの変化に気づかず、今まで通り接することで、
子は違和感に気づかない親に対して、反抗的な態度をとってしまうわけです。
この反抗期に親ができることは、子どもを問いただしたり、叱責するなどして、追い詰めないことだと思います。
追い詰められると、家にもいられず、行き場がなくなってしまいます。
できることならば、「寛容なまなざし」で、彼・彼女らが自分の感情を「言語化」できるようになることを見守ってほしいと思います。
「話を聞いてもらえる」という安心感は、子どもたちの救いになります。
どうか親もあせらず、寛容でいてあげてください。