「子育てノウハウ」にはご注意を!
今回お伝えしたいのは、
家庭それぞれで、前提条件が異なるから、
「ノウハウ系」を試してうまくいかなくても
自分たちを責めないで欲しいという事なんです。
情報化社会の昨今、
「こうしたら子育てはうまくいく」
「〇〇の問題もこうしたら100%解決する」
というようなノウハウ系の「本」や「セミナー」情報が溢れています。
たしかに、
その情報を発信している発信者などは
その方法で、問題を解決したのかもしれませんが、
それは、あくまでも
その発信者の置かれた条件下では「100%達成率」だっただけだと、
情報を受け取る側は理解しなくてはならないと思っています。
それを理解しないまま、ノウハウを受け取ってしまい、試してみて
問題が解決しなければどうなるか考えてみてください。
「100%解決する」と言われたノウハウをつかっても
自分たちの家庭の問題が解決しない場合、
そのノウハウを使いきれない親は、
その時の「自分自身」あるいは「子ども」に問題の責任を転嫁してしまうことがあります。
冷静に考えれば、そのノウハウ自体が自分の子どもには適さないのかもしれないし、
あるいはノウハウ自体が間違っている可能性もあります。
たとえば、
わかりやすのが、ダイエット情報。
たくさんあるダイエット情報やサプリメントを飲んでも効果がない場合、
本人の努力不足だとなりますよね。
これがいわゆる「自己責任」というやつです。
情報の発信者は、そのノウハウで成功したため、
「ちゃんと自分の言う通りやっていないあなたに問題がある」ということはできます。
「効果がなかったら全額お返しします」とか言うやつにも、
よく見るとちゃんとその場合の前提条件が示されています。
こうした「ノウハウ系」は、自己責任が自分だけに向かっていればまだ良いですが、
その矛先が、子どもに向かってしまう場合タチが悪いです。
うまくできない子どもを責めるようになるし、
周りの人は「ふつうにできている」”だろう”ことを自分は十分にできないと思い込み、
親自身も自分を責め、その苦悩を他者に伝え難くなっていきかねません。
だから
溢れる子育て情報を丸ごと鵜呑みにしてはいけません。
話半分くらいに受け取って欲しいのです。
その「ノウハウ」を使って問題が解決しなくても、
「ああ、うちには適さなかったんだな」くらいに思って
流してください。
繰り返しになりますが、そのノウハウが機能するための前提条件は、
家庭によってそもそも違います。
その事を、ぜひ理解して欲しいです。